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私の一部であるパソコン
我が家の最先端技術というと、まずパソコンが目につく。
荒涼とした我が家を見渡すと、吸い殻やお酒のビンや缶の立ち並ぶ中、そこに鎮座しているパソコンがあったという風情だ。
パソコンは使い始めてかなり経つが、文章を打つことやインターネット、そしてメールくらいしかつまり大したことには使っていない。
たまに会社から仕事を持って変えることはするけど、基本的には情報ツールというより通信ツールと言った感じだろうか。
そんな私も今までに2度ほどハードディスクのクラッシュを経験した。
今までの自分が全てなくなってしまうような、そんな悲しいことになった。
部屋の中に泥棒が入って、想い出の品物を持って行ってしまったような寂しさを味わった。
つまりパソコンは情報ツールであり、通信ツールであるだけではないってことだよね。
普通の人なら、何でもないようなことが実はとても大切だったんだと気がつく。
つまり想い出というのはかけがいのないものなんだということだ。
それがある日電源を入れたら、いきなり全てなくなってしまう。
パソコンの中に撮りためた友人とのスナップや飲み会のビデオ、同級生の住所録なども一切なくなってしまうのだ。
とても情報ツールだの通信ツールなんてすました言い方ではおさまりきれない。
もう私の一部になっていたじゃないかと思う。
クラッシュしたあとデータが全く入っていないパソコンを前にした時、それはただの最先端技術のツールでしかなかった。
空っぽのただの箱でしかなかった。
でも今は違う。
別に擬人化しているわけではないが、人にはあまり価値もないであろうが私には無くてはならないものがギッシリつまった箱になってくれている。
この箱が壊れないように今ではバックアップをしっかり取っている。
自分にとって最先端技術かどうかなどはどうでもいい。
大切なのはそれが想い出にかわれるかどうかなんじゃないかと思う。
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